Himeji Apr 14, 2015

姫路城とノイシュヴァンシュタイン城の友好協定締結

5年に及ぶ大天守の修理を終え、3月26日に姫路城で「姫路城大天守保存修理完成記念式典」が開催された。それに合わせ、バイエルン州が誇るノイシュヴァンシュタイン城と姫路城の観光友好交流協定が結ばれることになった。同日行われた調印式にはバイエルン州駐日代表部のクリスティアン・ゲルティンガー代表も出席した。

姫路城は14世紀に建てられた山城であり、ユネスコの世界遺産に登録されている。長い修理期間の後、姫路城は別名「白鷺城」と呼ばれるのにもふさわしいまばゆい姿を再び私たちの前に現した。友好協定を結ぶことになったノイシュヴァンシュタイン城はバイエルン州フュッセン市にあり、こちらは「白鳥城」とも言われる。日本とドイツを代表する純白の、鳥の名を冠した城が、日独を結ぶ新たな友好のシンボルとなった。

バイエルン州からはゼーダー財務大臣のビデオメッセージが届き、協定の調印式には石見利勝姫路市長、バイエルン州側からはゲルティンガー代表が出席した。立会人は井戸敏三兵庫県知事とインゴ・カールステン大阪・神戸総領事が務めた。ノイシュヴァンシュタイン城のあるフュッセン市からは友好の橋渡し役となったヴィルヘルム・シュベッケ東アルゴイ特任大使をはじめ、パウル・イアコプ市長ら代表団が同席し、調印式を見守った。

2つの城は観光と文化財保護を両立させるという共通の課題に直面している。協定書はその目的を「ドイツのノイシュヴァンシュタイン城と日本の姫路城は文化財の保護と促進によって、また地域の文化と魅力を世界に発信することによって、両地域の発展と国際親善に貢献する」と記している。両地域は今後、城の交流を通じてそれぞれの経験と知識を交換し合い、持続可能な観光に取り組んでいく。