IT-Security 2017年10月24日

it-saと並ぶ新たなサイバーセキュリティ・サミットCommand Controlがミュンヘンで開催

デジタル化とITセキュリティ、この2つは切っても切れない関係だ。だからこそ、2018年のバイエルン州でit-saの後、ITセキュリティ分野ではit-saの次に重要なイベント“Command Control – The Leading Summit for Cyber Security“が開催されることに不思議はない。

イベントはミュンヘンで2018年9月20日にスタートする。昨年行われた最も重要な研究開発の成果に焦点をあてる。ITセキュリティはITだけの問題ではなく、既に以前からあらゆる産業にとって成長の中心的な原動力になっている。まさにそのために、Command ControlはCEO、CIO、CISO、IT部門長、データセキュリティの受託業者、技術と製造の責任者を対象にしている。「データプロテクション」、「ヒューマンファクター」、「規制」、「インフラとセキュリティ」、「つながる工場」の5つの主要テーマから、参加者はITセキュリティの膨大な守備範囲について、洞察を得ることができる。

Command Controlは純粋な展示会ではなく、スキルアップ講座やネットワーキング、ワークショップ、ショーケースなどから構成される。主催者であるメッセ・ミュンヘンがこのスタイルのイベントを開催sることにしたのは、ミュンヘンのようなハイテク産業拠点では、トップを走る技術系企業が多数あると同時に、スタートアップ企業や研究機関などと協力しながら共同研究を進めているからだ。また、市内にある連邦防衛大学は将来的にドイツ最大となるサイバー研究センターを運営している。

バイエルン州のITセキュリティ

この新しいイベントはバイエルン州という最適な場所で開催される。ニュルンベルクでは2009年以来世界で最も重要なITセキュリティの展示会it-saが開かれている。前回は500社以上のトップクラスの出展者が集い、また多くのセミナーが行われた。

2017年のit-saではセキュリティネットワーク・ミュンヘンとInvest in Bavariaが共同でインターナショナル・タウンホールミーティングを開催し、3つの基調講演が行われた。口火を切ったBSIの副社長Dr.ゲルハルト・シャープフューザー氏の講演では、デジタルトランスフォーメーションの時代にサイバーセキュリティを如何に構築するか、を問うた。続いてAUDIのCISOであるアルヴィド・ロシンスキー氏が人工知能時代のセキュリティについて講演し、最後にCyberSparksのCEOロニ・ツェハーヴィ氏が将来サイバー危機に直面した際、どれだけエコシステムに衝撃があるのかをテーマに講演した。これらの基調講演後には、「バイエルン・ネットワーキング・ランチ」と銘打って行われた交流会で、世界中から集まったサイバーセキュリティの専門家らは活発に意見を交換した。