研究&開発 2015年11月26日

最先端研究はメイド・イン・バイエルン

ESO(European Southern Ovservatory・ヨーロッパ南天天文台)は宇宙研究のための先進的な欧州の組織であり、世界で最も学術的な収穫の多い天文台である。ミュンヘン近郊のガーヒングでは目下、斬新なデザインのビジターセンター「EOSスペルノヴァ」が建設中だ。

ベルギー、ブラジル、デンマーク、ドイツ、フィンランド、フランス、イギリス、イタリア、オランダ、オーストリア、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、チェコ共和国の16か国で ESO を運営している。超巨大望遠鏡(Very Large Telescope =VLT) を設計、建設し、それによって天文学の最先端研究を行う。チリにある3カ所の天文台は世界にも例を見ない高度な観測所であり、VLTを使って目に見える限りの光源を観察する。

ガーヒングの新しいビジターセンター(Besucherzentrum)は見学者に天文学に関する一般的な知識を提供する他、特にESOで行われている研究やプロジェクト、画期的な技術的成果についてドイツ語と英語で展示している。新しい建物は「ふたご星」を模したユニークなデザインである。ふたご星は一方の星が膨張してもう一方の星に降着し、超新星(spernova)爆発を引き起こすことがあり、これがビジターセンターの「ESOスペルノヴァ(ESO Supernova)」の名前の由来になっている。