部門の要点
バイエルン州は世界をリードするシステム会社の本拠地であり、数多くのサプライヤーや技術サービスプロバイダーが拠点を置いています。また、特殊設備メーカーや国際的な一流学術・職業訓練機関も拠点を置いています。バイエルン州政府は多様な支援措置によって、航空宇宙分野のための独自の枠組みを作り出しています。例えばハイテクアジェンダ・プラス (HTA+) の中で、バイエルン州は今後数年間にわたり航空宇宙分野に対して、とりわけ破壊的革新および技術的発展を促進するために追加の財源を提供します。それによって、バイエルン州経済・地域振興・エネルギー省は、ドイツ全体において航空宇宙分野のイノベーションを推進するための重要な貢献を果たします。
Katharina Kees
Senior Managerin Investorenbetreuung Mobilität
+49 89 24210-7506katharina.kees@invest-in-bavaria.deRosenheimer Str. 143C
81671 München
中心となっているのは、航空機、航空エンジン、ヘリコプター、宇宙機の建造です。さらに、衛星ナビゲーションも同産業の中核分野となっています。ドイツ国内の航空宇宙分野で働いている就業者の3分の1以上にあたる約3万人のエンジニア、技術者、専門技能者が、バイエルン州に拠点を置く450社以上の企業で働いており、その年間売上は約110億ユーロに上ります。
航空宇宙 / 衛星ナビゲーション分野の数字
60.00
バイエルン州の衛星ナビゲーション企業数
300000.00
この分野における就業者数
110.00
億ユーロの売上を誇る航空宇宙産業企業
450.00
バイエルン州の航空宇宙産業企業数
バイエルン州は先端技術分野の職業教育に大変熱心です。バイエルン州には、航空宇宙分野における後進を育成するための数多くの一流教育機関があります。ミュンヘン工科大学、ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン、フリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン=ニュルンベルク、ヴュルツブルク大学、ミュンヘン連邦軍大学、およびその他多くの大学は、将来の人材に素晴らしい学習環境を提供しています。
2018年春に設立されたミュンヘン工科大学の航空宇宙工学・測地学部 (LRG) は、オットブルン / タウフキルヘンに置かれています。同学部は間違いなくドイツ全体をリードする存在であり、すでに国際的にもトップレベルの評価を得ています。この50人以上の教授を擁する欧州最大規模の学部は、州都ミュンヘンにおける「スペースバレー」の中心となっており、ドイツ国内の航空宇宙分野における大学研究業績全体の約50%をあげています。LRGはバイエルン州科学技術省の財源によって支援されています。
さらにバイエルン州科学技術省は、航空宇宙分野における先駆的なイノベーションや新たな発想、実践的な教育のための国際的なハブであるルートヴィヒ=ベルコー キャンパス (LBC) も支援しています。LBCは大学と大学以外の研究、および産業的研究の科学技術専門知識を束ね、それらをタウフキルヘンにある大学構内で1つにしています。LBCでは、Munich Aerospace e.V.とLudwig Bölkow Campus GmbHが共同で働いています。Munich Aerospace e.V.は、ミュンヘン工科大学、ミュンヘン連邦軍大学、ミュンヘン専門大学、バウハウス・ルフトファールト協会、およびドイツ航空宇宙センターから成る学術パートナーを代表しており、産業パートナーのAirbus、Siemens、IABGは、Ludwig Bölkow Campus GmbHにて組織されています。
裾野の広い研究基盤は、バイエルン州の航空宇宙産業に素晴らしい枠組みを提供しています。最も重要な研究機関は、オーバープファッフェンホーフェン、ヴァイルハイム、アウクスブルクに拠点を持つドイツ航空宇宙センター (DLR) です。また、ドイツ宇宙制御センター (German Space Operations Center、GSOC)、ガリレオ管制センター (GCC)、またはガリレオ技能センター などの世界的に有名な研究機関もオーバープファッフェンホーフェンに所在しています。さらに、バイエルン州にある数多くの大学、エルランゲン、ガーヒング・バイ・ミュンヘン、エアランゲン、アウクスブルクにあるフラウンホーファー研究所、宇宙物理学および地球外物理学のマックス=プランク研究所、ヨーロッパ南天天文台 (European Southern Observatory、ESO)、タウフキルヘンに拠点を置き、バイエルン州経済省が支援するシンクタンク「バウハウス・ルフトファールト」の科学者も航空宇宙分野における研究を行っています。また、航空宇宙産業の主要企業はバイエルン州に大規模な研究センターを置いています。
バイエルン州は航空宇宙産業の企業に対して、国内外の研究、政界、その他企業、および潜在顧客とのネットワーキングを可能にする最適な体制を提供しています。バイエルン州経済省はクラスター・オッフェンシブの枠内で、2006年から「ババリア (bavAIRia e.V.)」を支援しています。ババリアの目的は、研究、産業、行政のさらに緊密な連携によってバイエルン州のさらなる競争上の優位性を生み出すことです。その他合計17のバイエルン州のクラスター、例えば新素材、情報・通信技術、パワーエレクトロニクス、メカトロニクス&オートメーションまたはセンサー技術なども、航空宇宙分野にとって重要な役割を果たしています。
2018年、インゴルシュタットは欧州アーバン・エア・モビリティ イニシアティブに加わりました。このイニシアティブの目的は、モデル地域において革新的な航空交通コンセプトを研究することです。ドイツ国内のモデル地域には、インゴルシュタットの他にアーヘン、ハンブルク、北ヘッセン / バート・ヘルスフェルトが含まれています。この欧州イニシアティブは2021年初頭に終了しました。ホリスティック・エア・モビリティ イニシアティブ・バイエルンは、この活動をバイエルン州のエア・モビリティ研究ネットワークのために、産業、大学、大学以外の研究施設の広範なイノベーションアプローチを確立するという目的と結びつけます。このための最初の支援は2021年4月20日に公表されました。支援されるのは物や人を運ぶための都市・地域交通における、新しい民間飛行交通手段の統合を促進する可能性および開発経路を調べる研究・開発計画です。
バイエルン州は、航空宇宙分野の若く革新的な企業、およびその他の分野における宇宙技術の利用に関する革新的なアイデアを持つ企業に、理想的なビジネス環境を提供します。2009年から、バイエルン州は宇宙分野向けの企業センターである欧州宇宙機関 (ESA) のビジネス・インキュベーション・センター (ESA BIC Bavaria) を支援しています。ESA BICプログラムは、欧州にて最も成功している宇宙分野のインキュベーションプログラムです。このプラグラムにおいて2009年から2020年までの期間に、バイエルン州科学技術省とESAは144社のスタートアップ企業を支援しました。これらの企業は2020年までに約3500人の雇用を生み出し、ドイツにおける「new space economy」の発展の重要な駆動力となっています。
ESA BIC Bavariaの運営者はオーバープファッフェンホーフェン・アプリケーションセンター (AZO) で、同センターはさらに「欧州衛星航法システム・コンテスト」や「コペルニクス・マスターズ等のアイデアコンテストのオーガナイズも行っています。
2020年に発足したデジタル起業センター brigkAIR は、「無人航空機」や「3Dモビリティ」分野のソリューションに取り組んでいるスタートアップのための相談窓口です。 国際的ネットワーク (スタートアップ、大手企業、学界、投資家) の他に、マンヒングではインフラ (オフィス、格納庫、飛行試験用空中回廊) が整備され、コーチング、チャレンジ、アクセラレータープログラムが提供されています。バイエルン州はbrigkAIRを約500万ユーロで支援しており、これはイニシアティブ・グリュンダーラント・バイエルンの一部です。
航空宇宙企業としてドイツおよび欧州市場への参入をお考えですか?企業設立の全プロセスにおいて、最適なロケーションから、ぴったりの支援やコンタクトまで、私たちがよろこんでサポートいたします。ぜひ私たちまでご連絡ください!Invest in Bavariaのインターナショナルチームがお待ちしております。
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