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デジタル社会のトップに立つミュンヘン

またしてもミュンヘンがデジタル産業のホットスポットであることが証明された。デロイト社が先ごろ発表した「デジタル競争力インデックス‐ドイツ都市比較」によると、ミュンヘンはIoT分野の先駆的地域だ。

 ドイツの30都市について、デジタル化に対応する準備がどれだけできているかを調べる調査が行われた。結果は、ミュンヘンがドイツのデジタル都市ナンバーワン、というものだった。それには多くの理由がある。情報通信分野における高い推進力のほか、ミュンヘンにある企業は多くの有能なITエキスパートを雇うことができる。それを除いても、バイエルン州の州都ミュンヘンはIT企業とデジタル技術に力を入れている業界が集中する地域だ。2014年に欧州のICTハブ拠点として欧州委員会に選ばれたのは、ロンドンとパリを抑えたミュンヘンだった。

 

 

豊富な人材でナンバーワン

 

 

 IT人材の供給力、革新力、都市の魅力という3つのカテゴリーにおいて、ドイツの30都市を調査し、最終的にそれぞれ結果を統合して数値化する。そこから全体的な各都市の位置づけを導き出す。さて、その結果は非常に喜ばしい、あるいはそれ以上のものだった。総合得票94,1ポイントでミュンヘンがトップに、2位はベルリンで88,1ポイントだった。

 

 

 抜きんでた好評価の理由は、ミュンヘンが3つのカテゴリー全てで表彰台のトップに駆け上がるような得票を得たことにある。人材の宝庫であるミュンヘンは、ここで95,0ポイントを獲得し、明らかな差をつけた。これはミュンヘンが特にICT分野でダイナミックな発展を遂げていること、IT専門家が多くいること、そして一般的な教育水準が高いことに理由がある。投資家や企業が既に何年も前からバイエルン州に集まってきていることが、その証明である。情報通信産業はバイエルン州の経済発展上最も重要なファクターであり、今後もそうであり続ける。そして、これは情報通信分野にのみ関わる話ではない。ミュンヘンはもともと強みとしていた伝統的な産業分野、例えば自動車、航空宇宙、医療、環境技術といった分野において、より一層デジタルテクノロジーを利用している。調査結果によれば、ミュンヘンはドイツで最も人材が豊富なところである。これは学卒者比率が高いことと、ICT分野にフォーカスしていることによって実現されている。直近5年間で、ICT業界に従事する人の数は3分の2以上増加し、1万6400人となった。

 

 

分野横断的な効果

 

 

 つまり、ミュンヘンはバランスの良いブレンドだ。企業立地としては大企業の折り紙付きであり、かつ財源にも恵まれた理想的な革新的エコシステムがあることから、若手起業家にも大いに利点がある。

 

 

この調査書の報告者はミュンヘンが伝統的な産業分野においてもデジタル化を進め、新たな人材と解決策を常に探しており、それが磁力を発揮しているのだということを明らかにしている。バイエルン州の州都という企業立地では、様々な自発的活動努力によって今後も継続して大いなるチャンスと将来の可能性が促進され、そして生みだされるだろう。