バイエルン投資速報-バイエルン州への新規投資

2020年はまさに「コロナ」の年として歴史に残るでしょう。そんな中でも今年はビジネス界に持続的に影響を与えることになるような新旧スタートアップ企業への投資の年にもなっています。バイエルン州で第一四半期に行われた重要な投資案件を速報します。

前回の投資ニュースを見ると、資金調達の点から見てフィンテック部門が明らかに優位でしたが、今回は特に際立った部門がありません。非常に多様な分野・ビジネスコンセプトが、この上半期に資金を獲得しています。

 

Temedica (テメディカ):デジタルヘルス

デジタルヘルスのスタートアップであるテメディカ(Temedia)社は、様々な健康促進と治療に活用できる、患者や医師、医療費負担機関をサポートするアプリを提供します。ミュンヘンにあるテメディカは創業当時から患者の生活向上のためにはデジタル化が必要だと考えていました。

  • 設立年: 2016年
  • 従業員数: 30人以上
  • 投資額: 1700万ユーロ
  • 主要投資家: MIG Fonds, Santo Venture Capital & Salvia

ソノ・モータース(Sono Motors):モビリティと太陽エネルギー

 

ミュンヘンのソノ・モータース社は、自動車それ自体が充電機能を持つ初の電気自動車を開発しました。車の表面に太陽電池モジュール、つまり塗料でなくエネルギーを塗装した車です。まもなく、充電パネルを付けたバスや小型の輸送トラックも完成の予定です。

  • 設立年:2016年
  • 従業員数:~400人
  • 投資額:クラウドファンディングで5千万ユーロ

シム・スケール(Sim Scale):技術者のためのSaas

ミュンヘン、ボストン、ニューヨークに拠点を置くシム・スケール(Sim Scale)社は、技術者に様々なプロジェクトのためのデジタル・シミュレーション・プラットフォームを提供しています。試作の機能や耐久性、その他の要素を素早く効率的にテストすることができます。 

  • 設立年:2012年
  • 従業員数:~70人 
  • 投資額:2700万ユーロ

リリウム(Lilium):上空へ

リリウム(Lilium)社の空飛ぶタクシーは投資関連情報の世界では既に目新しくはありません。ミュンヘン近郊ヴェスリングに拠点を置くリリウムは更なる資金調達に成功し、約2億4000万USドルという大金を得ました。

  • 設立年:2015年
  • 従業員数:350人
  • 投資額:2億4000万USドル
  • 主要投資家:Tenent率いる既存の投資家 

データ・ガード(Data Guard):ITセキュリティーへの新たなアプローチ

データ・ガード(Data Guard)社は企業が顧客データをより安全に処理することを可能にしたクラウドベースのプラットフォームに注力します。このITセキュリティースタートアップはミュンヘンを拠点としており、テレコム・バースト・スタートアッププログラムから誕生しました。ワンピーク社からの投資が、この若い企業が外部調達に成功した初めての資金となります。 

  • 設立年:2017年
  • 従業員数:~100人
  • 投資額:2000万アメリカドル
  • 主要投資家:ワンピーク社

 

研究とスタートアップの発展 

バイエルン州は企業への直接投資の領域においてのみ際立っているのではありません。科学、研究、そしてスタートアップが協力して発展できる場所として、2020年前半、バイエルン州はその地位を確実なものにします。更に企業の拠点設立や創業に重要となる立地の条件がバイエルン州には揃っています。バイエルンの投資ニュースは以下に続きます。

学術調査のための研究開発パートナーシップ

SAPミュンヘン工科大学の新しい建物に1億ユーロを投資しました。特に人工知能、機械学習、ロボット工学の他、あらゆる先進的なデジタル技術分野がこの恩恵を受けることになります。これは、ドイツで最大の企業と大学の連携であり、これによって将来多くの扉が開くことになる画期的な出来事です。

バイエルン州の「シリコンバレー」は1995年以来バイオテクノロジー領域で重要な潮流であるメイド・イン・ババリアを支援しています。マルティンスリートにあるIZBは既存企業、スタートアップ、そしてバイオテクノロジー関連研究機関のネットワーク構築を図るために需要な役割を果たしており、バイエルン州をバイオテクノロジーで世界トップクラスの場所にすることに貢献しています。現在、約50のスタートアップがこのIZBのサポートを受けています。更に多くのバイエルン州の投資ニュースがお伝えできること、そしてバイエルンから更なるサクセスストーリーが生まれることを楽しみにしています。

フィンテックのトップ立地、ミュンヘン

2019年にはドイツのフィンテック企業に30億円以上の投資が行われたことをコンサルティング会社Barkow Consultingが明らかにしました。ドイツの国内比較では、ミュンヘンが全体の2位となっています。これをもってバイエルン州とバイエルン州のフィンテック部門は、この部門でバイエルン州がホットスポットであるということを再び立証しました。フィンテックの流行は今年も確実に続きます。 

フォーブスが選んだバイエルン州のヤングリーダー

それに加えて、4月の初め、フォーブスからニュースがもたらされました。ヨーロッパで最も先見性のあるヤングリーダー・トップ30というフォーブスの年次選考にバイエルン州のスタートアップが合計で5社選ばれたのです。選ばれたのは:

バイエルン州は今後も引き続き重要な投資対象に

上述したスタートアップ企業の存在と、なにより投資総額の高さが、2020年の初めもバイエルン州が投資拠点として非常に高い需要を有していることを示しています。コロナウイルスの感染拡大とそれによって生じる結果によって、今後数カ月のうちにこれら未来への候補者と経済全体の評価は明らかになるでしょう。しかし事実として、バイエルン州では近年様々な分野、領域が垣根を越えて結びつきを強めており、それが多くの新たな道を生み出している、ということです。
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