欧州委員会が認めたミュンヘンの文化的多様性

2019に欧州委員会は “Cultural and Creative Cities Monitor”を発表しました。この中で欧州委員会は欧州全30カ国190都市を評価しています。この200都市に迫るランキングの中で、ミュンヘンが第2位に選ばれました。文化の多様性、クリエイティブエコノミー、周縁の支援環境という3要素が考慮されました。

文化的多様性

文化的多様性のカテゴリーでは、文化的なイベントや文化的な施設が多いほど高評価となります。更に、イベントへの参加や、提供されるアクティビティの魅力も重要で、以下の9つの指標で評価されます。

•    観光名所
•    博物館
•    映画館
•    コンサートホール
•    劇場
•    観光客向け宿泊施設
•    博物館の来場者数
•    映画館の来場者数
•    各文化施設の満足度

数えきれないほどの美術展やレジデン・ツシアターのような施設、 そしてそれぞれのアトラクションの演出手法などを考えてみれば、ミュンヘンがこのカテゴリーで非常に高く評価されることは明白でしょう。

クリエイティブエコノミー

クリエイティブエコノミーは特許分野や新しく創造的な業界における新規事業の開拓のような、創造的な職業が重要な役割を果たしています。欧州委員会では以下の8つの指標で評価しました。

•    芸術・文化・娯楽関連の職業
•    報道・通信分野の職業
•    更なる創造的分野の職業
•    IT分野の特許
•    デザイン分野の特許
•    新しい芸術・文化・娯楽における雇用創出
•    新たな報道・通信分野の雇用創出
•    その他の新しく創造的な企業の雇用創出

2018年にはバイエルン州で8,238もの特許が欧州特許庁に出願されたことからも、特に特許の項目でミュンヘンは高く評価されていると言えます。この特許出願件数は欧州においても過去最多で、その半数以上がミュンヘン地域からの出願でした。ヨーロッパ諸国を比較すると、ミュンヘンは例えばストックホルム(2,280)やグレーター・ロンドン(1,943)、あるいはヘッセン州(2,205)よりも多くの特許を出願しています。


支援環境

支援環境とは、教育・育成環境の充実と人的資源、開かれた信頼に基づく社会、ローカルおよびグローバルなパートナーシップ、更に政治的安定を表します。ここでは以下の12の指標を判断材料としました。

•    Absolventen in Künsten und Geisteswissenschaften
•    芸術・人文科学分野の修了者
•    情報工学・通信技術分野の修了者
•    国際比較における大学の評価平均
•    外国人学生
•    海外出身者の人口割合
•    移民に対する寛容度
•    移民・海外出身者の現地統合(同化)
•    相互の信頼
•    空路でのアクセシビリティ
•    陸路でのアクセシビリティ
•    鉄道でのアクセシビリティ
•    統治機構の質

ここでも、ミュンヘンは異彩を放っています。合計10校のミュンヘンの大学 は、10万人を超える学生を受け入れており、そのうち1万5千人が、当地の大学に好印象を持った外国人学生です。移民に対する寛容性と統合についても、ミュンヘン在住者の28.1%が外国のパスポートを有しているということから証明することが出来ます。バイエルンの州都の外国人比率は実にベルリン(19.5%)も超えています。

ミュンヘンに贈られた高評価

ヨーロッパ圏内の比較では、ミュンヘンが越えなければならないのはフランスの首都パリのみであり、2位という素晴らしい結果を得ました。芸術、科学、そして経済面での数多くの業績を考えてみれば、これはバイエルン州の首都に対する正当な評価と言えるでしょう。しかし、ミュンヘンやバイエルン州全体が高く評価されているのはこのランキングだけではありません。例えば ドイツ地域将来予想図2019年版(Prognos Zukunftsatlas 2019 )もバイエルン州の優れた将来性への展望を明らかにしています。