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日本企業が相次いで現地法人を設立

バイエルン州に拠点を構える日本企業の賀詞交歓会が、今年もミュンヘン市庁舎内で行われた。在ミュンヘン日本総領事館、ミュンヘン市、日本貿易振興機構、ミュンヘンの日本人会「美都会」とバイエルン州経済省企業誘致部インベスト・イン・ババリアの共同開催である。

1月9日、ミュンヘン市庁舎内の歴史あるホールに100人を超える人が集まった。400社以上の日系企業があり、約6000人の日本人が住んでいるバイエルン州は、今やドイツで2番目に大きい日本人コミュニティを形成する。ミュンヘンの英国庭園で毎年7月に開催されている「日本祭(Japan Fest)」は、今年で20年を迎える。翻って日本には100社を超えるバイエルン企業がある。日本とバイエルン州は経済・文化両面で密接に関わりあっているのだ。

ドイツの中でも経済力があり、進出先として外資系企業にも特に人気の高いバイエルン州には、今年に入ってからも日本企業の進出が相次いでいる。

 

株式会社ベネフィット・ワン

日本のサービス事業者、株式会社ベネフィット・ワンが欧州事業をバイエルン州でスタートした。同社の海外法人としては米国に次ぐ事業所として今年 2月にBenefit One Deutschland GmbH がミュンヘンに設立された。

1996年設立のベネフィット・ワン(本社:東京都渋谷区)は企業に対し従業員のモティベーションを高めるためのインセンティブ・プログラムを提供する。企業は従業員に貢献度や達成度に応じてポイントを与え、従業員はポイントを様々なサービスと交換することができる。日本では多くの企業や官公庁が同社のシステムを利用している。今後はミュンヘンからドイツ、またヨーロッパに向けてサービスを拡大していく。

「多様なカルチャー・シーンがあるミュンヘンは欧州ビジネスを開始するのにまさにぴったりの場所です。ここからサービスを広げていきたいと思っています。バイエルン州経済省の企業誘致部インベスト・イン・ババリアや、日本のバイエルン州駐日代表部のきめ細かな支援もドイツ・オフィス設立の大きな助けとなりました」とベネフィット・ワン・ドイツの安田敦史代表は語る。

インベスト・イン・ババリアのヒュプシュレ代表は「ベネフィット・ワンの進出は、有力な産業立地として知られるバイエルン州が、同時にサービス事業者にとっても魅力的な場所であることを示しています。バイエルンで良いスタートを切り、ぜひ事業を成功させてほしい」と述べ、同社の進出を歓迎した。

 

株式会社ショーワ

二輪車・四輪車など輸送機器サプライヤーとして知られる株式会社ショーワ(本社:埼玉県行田市)がミュンヘンに営業拠点を設けた。1938年に創業したショーワは日本の自動車メーカーだけでなく、特に二輪車向けにBMWやイタリアのドゥカティ、米国のハーレーダビッドソンなどに部品を供給している。同社の海外展開は早く、1978年には最初の製造拠点がインドネシアに開かれた。その後、順調に国際化を進め、現在では世界に13000人の従業員がいる。

新しく開設されたミュンヘン・オフィスの代表を務める田村昭雄氏によれば、同社の世界的な販売網にとって充実した交通インフラは絶対に必要な条件であった。ミュンヘンは十分にその要求を満たしている。例えばミュンヘン空港にはあらゆる方面へ素早くアクセスできるフライトがあり、各地にいる顧客を訪問するための理想的な条件を整えている。

ミュンヘンにあるバイエルン州企業誘致部インベスト・イン・ババリアや東京のバイエルン州駐日代表部の支援も大きかった。インベスト・イン・ババリアのヒュプシュレ代表は「ショーワの進出はバイエルン州の自動車産業界をより強固なものにするでしょう。いずれも自動車産業国として名をはせる日本とドイツが互いに協力する場所を提供できることは、私たちにとっても喜ばしいことです。バイエルン州での成功を願っています」と話した。

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