#bytevaria 2021年3月04日

バイエルン州のOis Easyスタートアップパッケージでスムーズなスタート

バイエルン州は企業の成功のために様々な観点から最適な条件を提供しています。欧州の中心にあり、インフラが整っており、交通機関も発達しています。多数の研究機関、著名な大学群が優秀な人材を輩出しています。加えてバイエルン州は様々な産業のB2B企業が多くあります。このような要素が欧州やドイツでビジネスを広げたい海外の若手企業をバイエルン州に呼び込んでいます。このような企業を効果的に支援するために、バイエルン州では技術系スタートアップに対するOis Easyパッケージを用意しています。

 

バイエルン州市場に参入するための支援


Ois Easy スタートアップパッケージは、スタートアップ支援を行うバイエルン州の“BayStartUP“と、創業を支援する“Gründerland Bayern“-いずれもバイエルン州経済省が助成する組織-が共同で開発しました。この支援策は無料で受けられ、かつ、個別の要望に対応しています。

 

  • コーチング:バイエルン州で成功裏に足場を固めるために、BayStartUPは相談企業のビジネスプランとピッチ(プレゼンテーション)をドイツ市場向けに改良する手助けをします。特にバイエルン州に進出した外資系企業にとって、ドイツの投資家やパートナー、顧客との商談を行う前にこのような準備をしておくことが大切です。
     
  • 資金調達のためのネットワーク:スタートアップが成長するためには、多くの場合資金調達が課題になります。BayStartUPは約300人のビジネスエンジェルと100人の機関投資家や公的資金提供機関といった投資家ネットワークへの独占的なアクセスを有しています。
     
  • 積極的支援:お役所的な事務手続きは成長段階にあっては特に煩わしいものです。事業に専念できるように書類の作成-例えば有限会社設立に際しての登記手続きや、ビザ申請・延長に関する助言なども行っています。
     
  • コミュニティ:バイエルン州のスタートアップは活発な交流や相互協力で成功しています。新しい環境では、早期に同志をみつけてネットワークを構築することが大切です。BayStartUPは地元のスタートアップネットワークへの紹介や、28か所あるデジタル創業支援センター・バイエルンへの仲介も行っています。
     
  • 無料のワーキングスペース:新しいアイデアや手掛かりを効果的に実行するためには、それにあった仕事場が必要です。技術系スタートアップや、あるいは産業分野によりますが、バイエルン州の創業支援センター内のワーキングスペースを最大3か月間無料で使うことができる制度もあります。

 

バイエルン州全土に広がるデジタル創業支援センター


ミュンヘンには多くの研究機関が集中し、かつ革新的な企業が多くあることから、ドイツのテクノロジーの牙城として知られています。そのため多くの技術系スタートアップがミュンヘンに進出していますが、バイエルン州ならどこでも、コストを抑えた適切な場所を見つけることができます。産業分野や活動内容によって、適切なデジタル創業支援センターが用意されています。
 

  • Mobility & Aerospace 
  • Health, MedTech & Life Sciences 
  • eCommerce 
  • Artificial Intelligence (AI)
  • IoT & Industry 4.0
  • IT & Cybersecurity
  • Fin- & InsurTech
  • Gaming/XR


テックベース・レーゲンスブルクZDIマインフランケンinヴュルツブルクなどの、バイエルン州政府が支援するほぼ全てのデジタル創業支援センターはOis Easyパッケージのパートナーです。

成功にコミットする-Ois Easyパッケージ参加者のサクセスストーリーA


バイエルン州からは既に多くのグローバルプレイヤーが排出されており、頑張る若手企業に成功のために必要な土壌を提供しています。Ois Easyパッケージは加えて、多くのスタートアップにドイツ市場への参入を容易にするものです。ここに5つの事例を紹介しましょう。

 

  • BlinkIN: インドから来たインシュアテック企業BlinkInはOis Easyパッケージを活用し、ミュンヘンにあるインシュアテック・ハブ・ミュンヘンWERK1に入居して以来、着実な成長を遂げています。遠隔操作のできるビデオを使った顧客サポートのプラットフォームを提供していますが、将来は自動化されたアドバイスや解決策の提示も行う予定です。WiloADAC など、多くの企業がこのリモート技術の恩恵に預かっています。
  • No Isolation: ノルウェーのIT企業、No Isolationは孤立した人に対する技術的な解決方法を開発しています。インパクト・ハブ・ミュンヘンに入居する同社は今年初め有限会社化されました。
     
  • Tiliter: オーストラリア出身の技術系スタートアップで、人工知能を活用してバーコードの付いていない商品を認識する技術を持っています。既存のレジが簡単にアップグレードされ、小売業における効率的で環境にやさしい未来をもたらす魅力的な技術です。この技術をさらに違う分野でも活用する計画があります。Ois Easyパッケージでミュンヘンに進出した若手企業ですが、既に新たな投資家も獲得しています。
     
  • Zeus Scooters: アイルランド出身のゼウス・スクーターは革新的かつ安全な三輪eスクーターの開発とレンタルを行っています。Ois Easyパッケージを活用して、ヴュルツブルクのビジネス&イノベーション・ハブに2020年11月に拠点を設けました。ここでeスクーターと共にアプリの開発も進めています。町中のちょい乗りを増やすために、大学とも協力しています。このビジネスモデルはうまくいっており、先ごろ200万ユーロを超える資金の調達にも成功しました。さらにドイツ全土にサービスを広げ、将来的には他国への進出も視野に入れています。15人でスタートしたヴュルツブルクの拠点には既に2倍の30人が働いています。
     
  • ZyenaLABS: インゴルシュタットのテック・インキュベーターbrigkに入居するVRのスタートアップです。VRオーダーメイド・シュミレーションを用い、ゲーミフィケーショントレーニングプログラムを提供しています。同社は既に欧州航空当局EASAを顧客として獲得しています。


バイエルン州が市場参入のための拠点として魅力的だということが伝わったでしょうか?ご興味がございましたら、是非ご連絡いただき、このサービスをご活用ください。バイエルン州に地歩を固め、ドイツさらには欧州市場に参入するサクセスストーリーがまた誕生するかもしれません。