州内のさまざまな大学の存在が、研究開発を支える柱であり、イノベーションを推し進めるモーターとなっています。9つの公立総合大学(そのうちミュンヘン大学(LMU)とミュンヘン工科大学(TUM)は「エリート大学」に数えられます)、24の応用科学系専門単科大学、ミュンヘン映像映画大学、そして多くの私立教育機関が有能な次世代の人材を育て、あらゆる業種の先進的な企業に、興味深い事業提携の可能性を提供しています。
また、マックス・プランク協会、ドイツ航空宇宙センター、フラウンホーファー研究機構といった著名な学術研究機関や、ヘルムホルツ協会、ライプニッツ協会などでは、さまざまな研究分野に従事する科学者が世界中から集まり日々研究を進めています。
バイエルン州のテクノロジー・クラスターは、迅速な知識移転を可能にし、これにより企業家には、研究を万人の利益のために生かすチャンスが生まれます。これらはすべて「種まき」です。バイエルン州の、そしてここに拠点を持つ全ての企業の将来のための投資なのです。
欧州特許庁が2020年にバイエルン州から記録した特許出願は7.204件。バイエルン州は欧州でも有数の特許出願の多い地域であり、2020年にはドイツの全出願の28.3%を占めています。
バイエルン州のデジタル研究開発
バイエルンのデジタル研究適性
ミュンヘンは欧州委員会によりヨーロッパのトップITハブに指名されました。これは偶然ではありません。ミュンヘンにある企業、スタートアップ、そして多数の研究機関が、主要研究分野のデジタル移行をカバーしているのです。研究所在地としてのバイエルンは、多数の企業の開発研究所、大学、技術クラスタ、科学研究所たとえばフラウンホーファー協会、マックス・プランク協会、ライプニッツ協会、ヘルムホルツ協会などを統合しています。それらは協同して、研究と開発が経済的な束縛から独立して成長できる機運を作っています。賢人たちは所在地バイエルンで、アイディアに磨きをかける自由な空間を見出しているのです。あらゆる応用産業の企業との共同作業により、産業横断のイノベーションの可能性が拡大され、新種の業界横断的な提携が生まれます。
あらゆる産業分野のデジタル化を強化する
優れた研究・教育機関はハブ形成のための条件です。ドイツ連邦のデジタル・ハブ・イニシアティブの枠組みの中で、これまでバイエルンで将来豊かなテクノロジーのためのホットスポット3か所が指定を受けています。TUM社のモビリティハブ、ミュンヘンのインサーテックハブ、ニュルンベルク・メトロポール地域のメディカル・バレーのEヘルスハブです。研究が大学にのみ限定されていないため、バイエルン州ではさまざまな関係者が支援プログラムの恩恵を受けています。各大学が合計で年間約15億ユーロの研究予算を得て重要なイノベーションの推進力になっていますが、それだけでなく、ファウンダーや中小企業に対しても、バイエルン技術支援プログラム(BayTP)により 開発継続の可能性が開かれています。企業の規模に関わらず、バイエルン州は将来性ある産業分野のイノベーションを支援しており、例えば研究開発プログラム「情報コミュニケーション技術」あるいは「エレクトロニクス・システム」において支援が見られます。
未来の研究への投資
科学と産業に隣接する研究の中心を演じているのはバイエルン・デジタル化センターであり, 経済と科学の協力を強化し、バイエルンの適性を高める任を負います。そのため、センターはこれらの力を6つの主要分野における各種のテーマプラットフォームにまとめています。ネットワーク化されたモビリティ、サイバーセキュリティ、デジタル・エンジニアリングおよび生産、デジタル健康/医学、エネルギー分野のデジタル化、教育・科学・文化のデジタル化です。センターは、デジタルバイエルンII投資オフェンシブの枠組みでさらに拡大されることになっています。このプログラムはその他に、人工知能や3Dプリントに重点を置いたデジタルの未来分野における新しい学問提案を予定しています。
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Andreas Fischer
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